環境・サステナビリティ

LCAとCFPの違いとは

LCA(ライフサイクルアセスメント)とCFP(カーボンフットプリント)の違い関して説明すると、製品別のライフサイクルの環境影響について網羅的に把握するのがLCA(ライフサイクルアセスメント)であり、CFP(カーボンフットプリント)はGHG(温室効果ガス)のみに限定したものです。

これら2つに関しては、ISO/TC207(Technical Committee:専門委員会)のSC5(ライフサイクルアセスメント)、SC7(温室効果ガスマネジメント及び関連活動)の環境マネジメントに基づいて規格化されています。

LCA(ライフサイクルアセスメント)

  • 規格準拠 :ISO 14040/14044:2006
  • 算定対象 :すべてのインベントリ
  • 影響評価 :すべての影響領域(温室効果ガス・オゾン層破壊・生体毒性・酸性化・水・土地利用など)※影響領域の選択も可能。
  • 算定方法 :すべての単位プロセスを取得する(フォアグラウンドデータ・バックグラウンドデータ)
  • 算定の基礎:機能単位(Functional Unit)
  • 算定範囲 :ライフサイクル全体(Cradle to Grave)

CFP(カーボンフットプリント)

  • 規格準拠 :ISO 14040/14067:2018
  • 算定対象 :GHG(温室効果ガス)のみが対象
  • 影響評価 :気候変動(地球温暖化)
  • 算定方法 :活動量を収取、データベースで補完(1次データ・2次データ)
  • 算定の基礎:宣言単位(Declared Unit)も認める
  • 算定範囲 :部分CFP(Cradle to Gate)も認める

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-環境・サステナビリティ

関連記事

lca cfp

六ふっ化硫黄(SF₆/sulfur hexafluoride)とは

六ふっ化硫黄(SF₆)は硫黄とフッ素から成る化合物です。沸点が-63.9℃の気体で、水や油への溶解度が低い性質を持っています。不燃性の気体で人体に対して無毒であり、無色無臭のガスとして1960年代から …

サプライチェーン排出量の算定算出目的 一覧

温室効果ガス(GHG)、二酸化炭素(CO₂)排出量削減目標が全世界的にコミットされている状況の中、あらかじめ自社のサプライチェーン排出量(Scope 1 / 2 / 3 )を算出することで、開示先から …

lca cfp

特定フロン(specified freons)とは

特定フロン(specified freons)とはオゾン層を破壊する物質としてモントリオール議定書で定義されたフロン類です。オゾン層破壊係数が大きいCFCがまず生産・排出・貿易の規制対象となり、オゾン …

lca cfp

光化学オキシダント(photochemical oxidant)とは

光化学オキシダント(photochemical oxidant)とは窒素酸化物や炭化水素が紫外線によって光化学反応を起こして発生する酸化性物質です。工場の排煙や自動車の排気ガスなどが原因で発生すること …

lca cfp

クロロフルオロカーボン類(CFCs/chlorofluorocarbons)とは

クロロフルオロカーボン類(CFCs/chlorofluorocarbons)は炭素原子、塩素原子、フッ素原子から構成される化合物で、フロン類の中でも特定フロンに該当します。クロロフルオロカーボン類の中 …