樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 環境・サステナビリティ 用語集

光化学反応(photochemical reaction)とは

光化学反応(photochemical reaction)とは物質に光を照射することによって引き起こされる化学反応です。物質はさまざまな波長の光を吸収して励起される性質を持っています。光の波長によって吸収できるかどうかには違いがあり、分子の持つ官能基や構造によって吸収波長の特性が異なります。励起波長を吸収すると励起が起こり、熱反応では起こらない特徴的な反応が引き起こされます。熱輻射によって励起状態から基底状態に戻ることも多いですが、酸化還元反応や異性化反応、分解反応などが起こると多様な反応の起点になります。 

光化学反応として典型的なのはホモリシスやヘテロリシスです。光の吸収によって高エネルギーの励起状態になり、炭素-塩素結合や炭素-臭素結合、酸素-酸素結合などの結合エネルギーが低い結合が切断されてラジカル種が生じる反応が起こります。

ラジカル種が他の分子と反応して、新たなラジカルを生じるプロセスによってラジカル連鎖反応が進みます。ポリマー合成ではラジカル重合でよく用いられている手法で、適切な波長の光を照射することで反応を開始することができます。他にも光化学反応は熱的反応とは異なる電子環状反応を促進するなど、さまざまな用途で活用されています。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 環境・サステナビリティ, 用語集
-,

関連記事

lca cfp

分光透過率(spectral transmittance)とは

ある波長の輻射線を物体に当てた場合、物体を透過した輻射エネルギーと物体へ入射する輻射エネルギーとの比を物体の分光透過率またはスペクトル透過率と言います。この分光透過率を各波長に対して描いた曲線を分光透 …

lca cfp

EEA(エチレン・アクリル酸エチル共重合体/Ethylene-Ethyl Acrylate copolymer)とは

Contents1 EEAとは2 EEAの特性3 EEAの用途 EEAとは EEAとはエチレン・アクリル酸エチル共重合体です。英語ではEthylene-Ethyl Acrylate copolymer …

lca cfp

フロンティア軌道理論(frontier orbital theory)とは

フロンティア軌道理論(frontier orbital theory)とはフロンティア軌道と呼ばれる軌道によって分子の性質や反応性を予測する化学理論です。フロンティア電子理論とも呼ばれていて、日本人の …

lca cfp

揮発性(volatility)とは

揮発性(volatility)とは主に常温常圧で蒸発しやすい性質です。液体は沸点以上の温度にすれば気体に相転移します。しかし、液体の表面では少しずつ気体に相転移して拡散していく気化現象も起こっています …

lca cfp

プレポリマー(prepolymer)とは

プレポリマー(prepolymer) とは、モノマーの重合もしくは縮合反応を途中段階でストップさせた中間材料です。このプレポリマーの状態は、ポリマーの前の段階であり、硬化剤を使うことで簡単に重合や架橋 …