化学用語 用語集

ROMP(ring-opening metathesis polymerization)とは

ROMP(ring-opening metathesis polymerization)とは開環メタセシス重合です。アルケンを有する環状化合物の重合反応で、Grubbs触媒などのルテニウム触媒やモリブデン触媒などが用いられています。一般的にROMPではひずみのある環状アルケンをモノマーとして使用します。

触媒との反応によって環が開いた際にひずみが解消されるのが原動力となって重合反応が促進されるからです。ROMPで初期から用いられてきたモノマーはシクロペンタンやノルボルネンで、どちらも環ひずみを持っています。シクロオクテンのROMPによる製品開発事例もあり、実用可能な重合技術として注目されています。 

ROMPはラジカル重合やイオン重合とは異なり、遷移金属触媒によって反応が進行するのが特徴でした。ただ、遷移金属触媒が高価で触媒回転数を向上させることも必要になる点が製品開発では大きな課題です。そのため、金属触媒を用いないROMPも学術レベルでの研究が進められています。ラジカルカチオンを発生させる手法が主流で、電気化学的手法やLEDによる光照射をトリガーにして成功している事例があります。

ROMPの技術は学術研究段階のものが多いですが、リビング重合への応用の可能性も見出されていて将来展望があります。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-, , ,

関連記事

用語集

ブロック重合(block copolymerization)とは

ブロック重合(block copolymerization)とはオリゴマーやポリマーを一つのブロックとして結合させる共重合の一種です。重合方法によってAB型、ABA型、ABC型などのさまざまな種類のポ …

用語集

生分解性プラスチック(Biodegradable plastic)とは

目次1 生分解性プラスチックとは2 生分解性プラスチックと通常のプラスチックの違い3 生分解性プラスチックの作り方3.1 1.微生物系3.2 2.天然物系3.3 3.化学合成系4 循環型社会を目指す上 …

用語集

一酸化二窒素(N₂O/dinitrogen oxide)とは

一酸化二窒素(N₂O)は2つの窒素原子と1つの酸素原子から成る窒素酸化物です。亜酸化窒素や酸化二窒素とも呼ばれる気体物質で、独特の香りと甘さを持つのが特徴です。  一酸化二窒素は笑気ガスとも …

用語集

PVA(ポリビニルアルコール/PolyVinyl Alcohol)とは

PVAとはポリビニルアルコール(PolyVinyl Alcohol)は(CH2CH(OH))nの示性式で示されるビニルアルコール重合体です。PVOHやPVALとも略される場合があります。PV …

用語集

ウレタン樹脂(PU樹脂/ポリウレタン/Polyurethane)とは

ウレタン構造 ウレタン樹脂(PU樹脂/ポリウレタン/Polyurethane)はウレタン結合によって形成されるポリマーの総称です。ウレタン結合とはイソシアネートとアルコールによって形成されるカルバマー …