樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 環境・サステナビリティ 用語集

ペルオキシアシルナイトレート(PAN / Peroxyacylnitrate)とは

ペルオキシアシルナイトレート(PAN / Peroxyacylnitrate)とは光化学オキシダントの一種で、ラジカル種と酸素、二酸化窒素の反応によって生成します。一般的な生成機構としてはVOCと酸素などの光化学反応によってアルキルペルオキシドが発生するのが起点になります。

そして、一酸化窒素や三酸化窒素などとの反応によってアルコキシラジカルが生成した後、分解してアルデヒドになります。そして、アルデヒドが酸素の光化学反応によって発生したスーパーオキシドと反応することでペルオキシアシルラジカルが生じ、二酸化窒素との反応することでペルオキシアシルナイトレートが発生します。ペルオキシアシルナイトレートとして環境中で発生する代表的な物質はペルオキシアセチルナイトレートやペルオキシベンゾイルナイトレートです。 

ペルオキシアシルナイトレートはVOCと窒素酸化物の存在する環境で発生しやすいのが特徴で、自動車の排気ガスが発生原因としては代表的です。ペルオキシアシルナイトレートは人の粘膜に対する刺激性が強く、被ばくすると目やのどの痛みが発生するリスクがあります。光化学スモッグに含まれている刺激性物質としてオゾンやホルムアルデヒドなどと並んで主な物質です。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 環境・サステナビリティ, 用語集
-, ,

関連記事

lca cfp

コポリマー(二元共重合体/copolymer)

一般的に共重合体とは、2種類以上のモノマー(単量体)を重合させ、ポリマー(重合体)にしたものを指します。但し、もう少しく説明すると、2種類のモノマー(単量体)を用いたものをコポリマー(二元共重合体)。 …

lca cfp

射出成形の成形温度(射出温度・整形温度)の一覧データ

樹脂プラスチックの射出成形では、各樹脂の種類に応じて最適な成形温度があります。成形温度は、材料の種類、金型温度、射出時の樹脂温度などに大きく影響されます。以下に、代表的な樹脂プラスチックの射出成形にお …

lca cfp

ポリアクリレート(Polyacrylate)とは

Contents1 ポリアクリレートの物性2 市販のポリアクリレート製品3 ポリアクリレートの用途 ポリアクリレートの物性 ポリアクリレートは、柔らかく、丈夫で、ゴム状の重要な種類のポリマーです。それ …

lca cfp

有機触媒(organocatalyst)とは

有機触媒(organocatalyst)とは触媒活性を持つ有機化合物です。無機化合物の金属触媒と対義的に用いられる表現です。有機触媒は有機分子触媒と有機金属触媒に分けることができます。有機分子触媒は触 …

lca cfp

有機溶剤(organic solvent)とは

有機溶剤(organic solvent)とは他の物質を溶解させる性質を持つ有機化合物です。有機溶剤は炭素を有する溶剤なのが特徴で、水素と酸素から成る水は有機溶剤ではありません。  有機溶剤は第1種、 …