樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 用語集

分子構造安定化に寄与するインターカレーション

インターカレーション(intercalation)とは分子構造に存在する空隙に挿入して安定化を受ける反応です。層状構造が形成されている際に2つの層の間に挿入されるのが典型的で、挿入された化合物は層間化合物やインターカレーターと呼ばれます。

インターカレーションは高分子が構造化した際にイオンや小分子などが挿入することで起こります。例えば、DNAは核酸のポリマーで二本鎖の二重らせん構造を有するのが特徴の生体物質です。二重らせん構造の中には塩基と呼ばれる複素芳香環が重ね合わさった構造が存在し、アントラサイクリンやベンゾピレンなどの多環性芳香族化合物がインターカレーションを起こしやすい性質があります。インターカレーションが起こるとDNAは二重らせん構造が固定化され、DNAを鋳型とする核酸合成が抑制されます。アントラサイクリンのようにインターカレーションによってがん細胞の増殖抑制をする薬の開発も進められていますが、逆にベンゾピレンのように増殖阻害よって細胞機能が障害されてがんを引き起こすリスクのある物質も知られています。 

インターカレーションは構造安定化に寄与するため、高分子の構造や機能の制御にも用いられます。炭素電極はアルカリ金蔵イオンがインターカレーションを起こすことで電極として機能するのが特徴です。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-

関連記事

lca cfp

非共有電子対(lone pair)とは

非共有電子対(lone pair)は孤立電子対とも呼ばれる結合に関与していない電子対です。最外殻にある電子対の中で他の原子と共有されていないという意味合いで非共有電子対と呼ばれています。 非共有電子対 …

lca cfp

ニトロン(nitrone)とは

ニトロン(nitrone)とはイミンのN-オキシドあるいはオキシムのN-アルキル化体に相当する有機化合物です。ニトロンはN-アルキルヒドロキシルアミンとアルデヒドまたはケトンの脱水縮合によって合成する …

lca cfp

錯体(complex)とは

錯体(complex)とは金属イオンに対して配位子がイオン結合や共有結合、配位結合や水素結合などによって配位して形成されている分子です。広い意味では配位結合や水素結合から成る分子を指し、金属イオンが中 …

ポリエチレンテレフタレート(PET)の成膜不具合と対策

ポリエチレンテレフタレート(PET)の成膜不具合は、製造プロセス中やその後の処理において、様々な原因で発生します。以下に、代表的な不具合の種類とそのメカニズムを一覧表でまとめました。 不具合の種類メカ …

lca cfp

引張試験の種類・方法・試験片厚み

樹脂プラスチックの引張試験は、材料の機械的特性、特に引張強度、伸び、弾性率などを評価するための基本的な試験です。引張試験は、特に成形品やフィルム、シートなどの製品開発や品質管理で広く使用されます。以下 …