化学用語 用語集

縮合反応(condensation reaction)とは

縮合反応(condensation reaction)とは2つの分子が新しい結合を形成すると同時に、それぞれの分子が持っていた部分構造が結合して脱離する反応です。付加脱離反応の一種として知られています。縮合反応で最も典型的なのは脱水縮合です。脱水縮合では2つの分子が新しい結合を形成する際に水分子が脱離します。 

カルボン酸とアルコールが縮合するエステル化反応やカルボン酸とアミンが縮合するアミド化反応が脱水縮合の典型例です。また、アルドール縮合も脱水縮合の一種です。アルドール縮合はエノラートがアルデヒドやケトンに付加した後、水分子が脱離することで不飽和アルデヒドや不飽和ケトンが生成します。縮合反応は脱水を伴う反応だけではありません。エステル結合やアミド結合が形成される反応でも、酸塩化物とアルコールやアミンとの縮合反応があります。 

縮合剤を用いてカルボン酸とアルコールやアミンを結合させる反応も縮合反応です。縮合剤を用いる場合には水分子が脱離するのではなく、縮合剤と水分子が結合した化合物が脱離します。典型的なのはDCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド)による縮合反応で、エステル結合やアミド結合の生成に伴ってDCCに水分子が付加したウレアが生成します。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-, ,

関連記事

lca cfp

ラジカル重合(radical polymerization)とは

ラジカル重合(radical polymerization)とはラジカル連鎖反応によってモノマーを重合させる方法です。ポリエチレンなどのアルケン化合物をモノマーとするポリマー合成で昔からよく利用されて …

lca cfp

ホルムアルデヒド(formaldehyde)とは

ホルムアルデヒド(formaldehyde)とはHCOHやCH2Oの化学式で示されるアルデヒドです。常温では刺激臭を持つ気体ですが、高濃度になると容易に分子間反応によるトリオキサンの形成や重合によるパ …

lca cfp

モントリオール議定書(Montreal Protocol)とは

モントリオール議定書(Montreal Protocol)とはオゾン層の保護を目的として締結された国際条約で、「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が正式名称です。 モントリオール議定 …

lca cfp

引張試験の種類・方法・試験片厚み

樹脂プラスチックの引張試験は、材料の機械的特性、特に引張強度、伸び、弾性率などを評価するための基本的な試験です。引張試験は、特に成形品やフィルム、シートなどの製品開発や品質管理で広く使用されます。以下 …

lca cfp

酸化反応・還元反応(oxidation reaction/reduction reaction)とは

酸化反応・還元反応(oxidation reaction/reduction reaction)とは表裏一体の関係にある物質の酸化・還元を伴う化学反応です。酸化反応は物質に酸素原子が付与されるか、電子 …