化学用語 用語集

ラジカルスカベンジャーなどの重合禁止剤(polimerization inhibitor)

重合禁止剤(polimerization inhibitor)とは重合防止剤や重合停止剤とも呼ばれる化合物です。モノマーの重合反応が開始するのを抑制する性質があります。重合が光や熱などで開始されてしまうモノマーの場合には保存するのが困難な場合があります。重合禁止剤を添加することで重合を抑制し、安定に保存できるようにすることが可能です。重合禁止剤が添加されているモノマーで重合反応をするときには、重合禁止剤を蒸留などによって除去してから用いる必要があります。 

重合禁止剤としてよく用いられているのがラジカルスカベンジャーです。ヒドロキノンや2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール(ジブチルヒドロキシトルエン)が光や酸素などに誘発されるラジカル重合の禁止剤として使われています。ラジカルスカベンジャーは反応系中に発生したラジカルを捕捉して重合反応を停止させるのが特徴です。ラジカル種との反応性が高く、反応後に安定なラジカルになって反応を停止させる重合禁止剤が大半を占めています。 

重合禁止剤は数%~数十ppm程度の少量の添加で重合を停止させることが可能です。儒号禁止剤の活性の高さは抑制する重合反応の種類によって異なるため、適切な試薬を反応ごとに選ぶことが必要です。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-

関連記事

lca cfp

キラリティー(Chirality)とは

キラリティーとは分子構造の鏡像異性体が元の構造と重ね合わせられない性質を指します。鏡像異性体とは分子構造を鏡に映したときにできる回映軸対称化合物のことです。平面状の分子ではキラリティーはありませんが、 …

lca cfp

潮解性(deliquescency)とは

潮解性(deliquescency)とは固体が空気中の水分を吸収して溶解する性質です。潮解は物質の飽和水溶液の蒸気圧が空気中の水蒸気圧よりも小さい場合に起こります。水蒸気が物質表面にある飽和水溶液に取 …

lca cfp

ポリアクリルアミド(Polyacrylamides)とは

目次1 ポリアクリルアミドの物性2 市販のポリアクリルアミド製品3 ポリアクリルアミドの用途 ポリアクリルアミドの物性 ポリアシルアミドは、アクリルアミドまたはその誘導体から形成される高分子量の水溶性 …

lca cfp

平衡反応(equilibrium reaction)とは

平衡反応(equilibrium reaction)とは原系から生成系への反応と、生成系から原系への反応が同時に進行して一定の原料と生成物の比率に落ち着く反応です。典型的なのが酸性条件でのエステルの加 …

lca cfp

ポリベンゾオキサジン(POLYBENZOXAZINES)

目次1 ポリベンゾオキサジンの物性2 市販のポリベンゾオキサジン3 ポリベンゾオキサジンの用途 ポリベンゾオキサジンの物性 ポリベンゾオキサジンは、従来のフェノール樹脂に似ていますが、揮発性物質を生成 …