樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 用語集

pHとは

pHとは水素イオン指数や水素指数、水素イオン濃度指数と呼ばれる物理量です。希薄溶液のpHは水素イオンのモル濃度の常用対数に相当します。希薄溶液における計算式は水死音濃度を[H+]とするとpH=-log10[H+]です。JISやIUPACなどでは水素イオンの活量によってpHを定義しています。水素イオンの活量をaH+とすると、pH=-log10aH+として計算することが可能です。 

pHは水溶液の酸性度を示す指標としてよく用いられています。pHが小さいほど酸性度が高く、pHが大きいほど塩基性が高くなります。希薄水溶液ではpHが7のときが中性です。希薄水溶液の場合には水の電離によって溶液中に存在している水素イオンと水酸化物イオンの濃度の積が10のマイナス14乗mol/Lになっています。そのため、水素イオンと水酸化物イオンの濃度が等しくなるときにはそれぞれの濃度は10のマイナス7乗なので、pHが7のときに中性になります。 

pHは水溶液の特徴を評価する重要な指標です。例えば、pHが小さい酸性溶液では塩基性物質の溶解性が高くなり、pHが大きい塩基性溶液では酸性物質の溶解性が高くなります。アミノ酸のように酸性官能基と塩基性官能基を持つ物質の場合には等電点のpHになると溶解性が最も低くなるのが一般的です。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-

関連記事

lca cfp

ポリテトラメチレンアジペート・コ・テレフタレートとは

ポリテトラメチレンアジペート・コ・テレフタレートとはGSIクレオスによって販売されているPBATです。ポリブチレンアジペートテレフタラートとも呼ばれ、1,4-ブタンジオール(1,4-BD)、アジピン酸 …

lca cfp

ポリ無水物(POLYANHYDRIDES)

Contents1 物性2 用途 物性 ポリ酸無水物は、ポリマー骨格の繰り返し単位にある無水物基を特徴とする重要なクラスの生分解性ポリマーです。無水物は加水分解の影響を非常に受けやすく、代謝して体内か …

lca cfp

アゴスティック相互作用(agostic interaction)とは

アゴスティック相互作用(agostic interaction)とは遷移金属と配位子のC-H結合の間で形成される三中心二電子結合の一種です。アゴスティック相互作用は中心金属の空のd軌道に対して、C-H …

lca cfp

マイケル付加反応(Michael addition)とは

マイケル付加反応(Michael addition)とは米国の化学者Arthur Michaelによって提唱された求核付加反応です。α,β-不飽和カルボニル化合物に対して求核剤が付加する反応で、1,4 …

lca cfp

σ結合(sigma bond)とは

σ結合(sigma bond)とは分子軌道理論によって定義された結合軸を持つ方向性のある共有結合です。2つの原子間で形成される結合の一種で、分子軌道関数による相互作用が結合軸に対して対称形になるのがσ …