化学用語 用語集

アニオン重合(anionic polymerization)とは

アニオン重合(anionic polymerization)とは重合反応の活性種がアニオンになっているイオン重合です。アニオン重合ではアニオンの活性種が電子不足なモノマーに対して付加反応を起こし、発生したアニオンが別のモノマーに付加することで重合反応が進行します。アニオン重合のモノマーは電子不足なビニル化合物が最も典型的で、アクリル酸エステルやスチレン誘導体の応用例が目立ちます。 

アニオン重合の反応開始剤には強力な求核性を持つアルキルアニオンやアルコキシドが用いられます。モノマーの性質に応じて適切な反応開始剤を選ぶことがアニオン重合を進行させるためには欠かせません。アルキルリチウムのように広範囲のビニルモノマーに利用できる反応開始剤は有用性が高いものの、試薬の取り扱いリスクや官能基許容性に問題があります。リチウムアルコキシドやピリジンなどを開始剤とするとモノマーの種類が限られますが、反応しやすい官能基が存在していてもモノマーとして使用できるのがメリットです。 

アニオン重合はアニオン活性種が安定な系で重合反応をするのが基本で、一般的にモノマーが消失するまで反応が進行します。モノマーがなくなった時点で新たなモノマーを添加してリビング重合をするのに適している方法として注目されています。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-, ,

関連記事

lca cfp

イミン(imine)とは

イミン(imine)とは炭素原子と窒素原子の間で二重結合を形成している有機化合物です。特に窒素上のもう一つの置換基が水素原子または炭素原子のときにイミンと呼び、その他の置換基の場合にはオキシムやヒドラ …

lca cfp

PHBHとは

PHBHとはポリ(3-ヒドロキシブチレート-コ-3-ヒドロキシヘキサノエート)(Poly(3-HydroxyButyrate-co-3-Hydroxyhexanoate)です。PHBHはPHA(ポリヒ …

lca cfp

エーテル結合(ether bond)とは

エーテル結合(ether bond)とは炭素-酸素-炭素という形式の結合です。炭化水素などの有機化合物が酸素を介して結合しているのが特徴です。エーテル結合が中心になっている有機化合物は一般的にエーテル …

lca cfp

昇華性(sublimability)とは

昇華性(sublimability)とは物質が固体から気体に直接変わる性質を指します。多くの物質は相転移をするときには混体から液体を経て気体になりますが、昇華性の物質は液体にならないのが特徴です。  …

lca cfp

HSAB則とは?酸塩基反応の予測

HSAB則(Hard and soft acid and base theory)とはラルフ・ピアソンによって報告された酸塩基反応の予測に用いられる定性的な法則です。HSABとはHard、Soft、A …