樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 用語集

有機触媒(organocatalyst)とは

有機触媒(organocatalyst)とは触媒活性を持つ有機化合物です。無機化合物の金属触媒と対義的に用いられる表現です。有機触媒は有機分子触媒と有機金属触媒に分けることができます。有機分子触媒は触媒作用を示す低分子有機化合物を主に指し、分子中に金属を含んでいません。天然アミノ酸のプロリンを有機触媒とする反応が古くから有名です。一方、有機金属触媒は金属を含む触媒で、リガンドとして低分子有機化合物を使用することで反応のコントロールをしています。 

2021年のノーベル化学賞では「不斉有機触媒の開発」の功績によってB. ListとD. MacMillan博士が受賞しました。有機分子触媒による不斉合成反応を開発した業績が称えられています。また、2001年には「キラル触媒による不斉反応の研究」で有機金属触媒による不斉合成を実現したW. S. Knowlesと野依良治とK. B. Shaplessが受賞しました。低分子有機化合物をリガンドとして利用する有機金属触媒の開発が評価されています。 

有機触媒には他にも有機酸や有機塩基もあります。無機触媒とは異なる性質を持つだけでなく、分子設計の自由度があるので活発に開発が進められている触媒です。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-

関連記事

lca cfp

繰返し荷重を与えたときの材料疲労とクリープ特性

Contents1 プラスチック材料に繰返し荷重を与えたときの材料疲労2 クリープ特性 プラスチック材料に繰返し荷重を与えたときの材料疲労 プラスチック樹脂材料は、繰返し荷重を与えると機械的強度が低下 …

lca cfp

グラフトポリマー(graft polymer)とは

グラフトポリマー(graft polymer)とはグラフト重合によって合成された分岐構造を持つポリマーです。グラフト(graft)とは接ぎ木の意味で、ポリマーに成長末端とは異なる反応点を作り出して、接 …

lca cfp

脆性破壊(brittle fracture)とは

物体に外力を作用させると、弾性変形・塑性変形を生じた後、破壊に至ります。破壊するまでの変形が小さく、かつ、弾性変形のみであって、永久変形がないが、あっても無視できるほどに小さい(たとえば5%以下)とき …

lca cfp

生分解性ポリマー(Biodegradable polymer)とは

生分解性ポリマー(Biodegradable polymer) 生分解性ポリマー(Biodegradable polymer)とは環境中に置いておくだけで有意な速度で分解が進行していき、分解物が自然に …

lca cfp

メラミン樹脂(MF樹脂/melamine resin)とは

メラミン樹脂(MF樹脂/melamine resin)とは硬度や強度が高い熱硬化性樹脂の一種です。1938年に工業生産が始められてから、メラミン樹脂は安価な熱硬化性樹脂として広まりました。成形性が高く …