用語集

比強度とは?樹脂とFRP・アルミ・硬鋼・木材との比較

比強度とは、材料の強さをその比重で割り算したものです。

比強度 = 材料の強さ ÷ 比重

よって、比強度は同じ質量の相似形につくられた物体の強度の比較値です。また、材料の強さは、引張り強さが使われるケース多いです。

FRP(強化プラスチック)とその他の材料との強度比較

比重引張り強さ
(kg/㎟)
比抗張力
(kg/㎟)
シャルピー衝撃値
(kg-cm/㎟)
ガラスクロス充填ポリエステル成型品1.740.824.01.38
DAPガラスクロス充填成型品1.733~4519.4~26.51~1.4
エポキシ樹脂金属繊維充填品1.833.518.6-
フェノールガラスクロス充填品1.8~2.015~2014.3~14.60.8~0.9
ナイロン61.09~1.144.9~7.74.4~6.90.054
硬質塩化ビニル樹脂1.35~1.453.5~6.32.5~2.40.02~0.05
ジュラルミン2.838~4413.6~15.72~4
アルミニウム2.77~112.6~4.16~9
硬鋼7.8558~707.4~8.94
木材(強化木)1.3~1.419~201.43~14.60.8~0.9

たとえば、ガラスクロス充填ポリエステル成型品やジュラルミン、硬鋼の計算方法

ガラスクロス充填ポリエステル成型品の比重が1.7、引張り強さが40.8kg/㎟の場合、40.8÷1.7=24.0kg/㎟
ジュラルミンの比重が2.8、引張り強さが42kg/㎟の場合、42÷2.8=15.0kg/㎟
硬鋼の比重が7.85、引張り強さが68kg/㎟の場合、68÷7.85=8.66kg/㎟

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-用語集

関連記事

lca cfp

電子環状反応(pericyclic reaction)とは

電子環状反応(pericyclic reaction)とは共役しているπ電子系における協奏的な環状化合物の形成反応です。広義では環状化合物が開環する反応も電子環状反応と呼びます。ペリ環状反応とも呼ばれ …

lca cfp

カチオン重合(cationic polymerization)とは

カチオン重合(cationic polymerization)とは重合反応の活性種がカチオンになっているイオン重合です。カチオン重合ではカチオンの活性種に付加反応を起こし、新たにカチオンを発生させるこ …

lca cfp

芳香族求電子置換反応(aromatic electrophilic substitution reaction)とは

芳香族求電子置換反応(aromatic electrophilic substitution reaction)とは芳香環上で進行する求電子材との置換反応です。芳香環が求核剤となり、求電子剤と反応して …

lca cfp

ポリ無水物(POLYANHYDRIDES)

目次1 物性2 用途 物性 ポリ酸無水物は、ポリマー骨格の繰り返し単位にある無水物基を特徴とする重要なクラスの生分解性ポリマーです。無水物は加水分解の影響を非常に受けやすく、代謝して体内から除去できる …

lca cfp

PBAT(ポリブチレンアジペートテレフタレート/Polybutylene Adipate Terephthalate)とは

PBATとはポリブチレンアジペートテレフタレート(Polybutylene Adipate Terephthalate)です。PBAT はBASFによって生産されている生分解性プラスチックの一つで、比 …