化学用語 用語集

マイケル付加反応(Michael addition)とは

マイケル付加反応(Michael addition)とは米国の化学者Arthur Michaelによって提唱された求核付加反応です。α,β-不飽和カルボニル化合物に対して求核剤が付加する反応で、1,4-付加反応と呼ばれることもあります。広い意味では1,6-付加反応や1,8-付加反応などの共役付加を起こす反応がマイケル付加反応です。

マイケル付加反応を受ける化合物はマイケル受容体と呼ばれます。カルボニル基は電子求引基として重要な役割を果たしていますが、ニトロ基やシアノ基、フッ素基などの他の電子求引基を有する不飽和結合に対する付加反応も進行させることが可能です。

α,β-不飽和カルボニル化合物に対する求核付加反応では1,2-付加反応も進行する可能性があります。一般的にはハードな求核剤で逆反応が起こり得ない求核剤を用いると1,2-付加反応、ソフトな求核剤や逆反応が起こる求核剤を使用するとマイケル付加反応が優先します。マイケル付加反応が進行しやすい求核剤として典型的なのはβ-ケトエステルやマロン酸エステル、アルキル銅試薬です。有機リチウム試薬やGrignard試薬の場合には1,2-付加反応が優先してマイケル付加反応は進行しにくいのが一般的です。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-,

関連記事

lca cfp

原子効率の指標とも呼ばれるアトムエコノミー

アトムエコノミー(atom economy)とは原子効率とも呼ばれる指標で、原料に対して生成物に残される分子量の割合を指します。バリー・トロストによって提唱されてからグリーンケミストリーにおいて重要な …

lca cfp

分光透過率(spectral transmittance)とは

ある波長の輻射線を物体に当てた場合、物体を透過した輻射エネルギーと物体へ入射する輻射エネルギーとの比を物体の分光透過率またはスペクトル透過率と言います。この分光透過率を各波長に対して描いた曲線を分光透 …

lca cfp

ポリテトラメチレンアジペート・コ・テレフタレートとは

ポリテトラメチレンアジペート・コ・テレフタレートとはGSIクレオスによって販売されているPBATです。ポリブチレンアジペートテレフタラートとも呼ばれ、1,4-ブタンジオール(1,4-BD)、アジピン酸 …

lca cfp

ポリ乳酸(PLA)/ポリエーテル共重合体とは

ポリ乳酸/ポリエーテル共重合体とは、ポリ乳酸(PLA・polylactic acid)とポリエーテルのブロック共重合によって合成される樹脂です。ポリエチレングリコール(PEG)などのポリエーテルの両端 …

lca cfp

架橋剤(crosslinking agent)とは

架橋剤(crosslinking agent)とはポリマー同士またはポリマー内で化学的に結合させるための物質です。高分子合成では重合反応によってポリマーを合成した後、架橋することによって物理的性質や化 …