樹脂プラスチック材料環境協会 / Jushi Plastic Material Environment Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 用語集

イオン重合(Ionic polymerization)とは

イオン重合(Ionic polymerization)とはイオン性の中間体を用いる付加重合です。イオン重合(Ionic polymerization)は中間体の種類によってアニオン重合とカチオン重合に分けられます。

アニオン重合では成長末端がアニオンになっているのが特徴で、その活性種がモノマーに付加反応を起こすことで伸長していきます。それに対してカチオン重合の場合には成長末端がカチオンになっているのが特徴です。

どちらの場合にも付加反応が進行した時点で新たにイオンが成長末端に発生することから、モノマーがある限りは連鎖的に反応が進行します。

イオン重合(Ionic polymerization)は反応活性が高くて伸長速度が速いにもかかわらず、制御も比較的行いやすいことが知られています。

モノマーの濃度を制御することで伸長速度を制御しやすく、重合度を任意の範囲に収めることが比較的容易です。

また、使用するイオンの組み合わせによって活性種の安定性と反応性に違いが生じるのが特徴で、例えばアニオン重合であればカチオンとしてリチウムイオンを使用するかカリウムイオンを使用するかで大きく反応の性質が変わります。

適切なイオンを選んで安定な成長末端が形成されるようにすることでリビング重合へも応用ができるため、多様なポリマーの合成に使用されている重合反応です。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-,

関連記事

lca cfp

特定フロン(specified freons)とは

特定フロン(specified freons)とはオゾン層を破壊する物質としてモントリオール議定書で定義されたフロン類です。オゾン層破壊係数が大きいCFCがまず生産・排出・貿易の規制対象となり、オゾン …

lca cfp

熱可塑性樹脂 とは

樹脂・プラスチックは、「熱可塑性樹脂」と「熱硬化性樹脂」に大枠で分けられます。 樹脂・プラスチックは常温では硬く、熱を加えると柔らかくなります。またこれを冷やすとそのままの形状で硬化しますが、さらにも …

lca cfp

【射出成形】シルバーストリークの不良原因と対策

Contents1 シルバーストリーク(Silver streaks)とは2 シルバーストリーク(Silver streaks)の主な不良原因3 シルバーストリーク(Silver streaks)の不 …

lca cfp

非共有電子対(lone pair)とは

非共有電子対(lone pair)は孤立電子対とも呼ばれる結合に関与していない電子対です。最外殻にある電子対の中で他の原子と共有されていないという意味合いで非共有電子対と呼ばれています。 非共有電子対 …

lca cfp

分子量(molecular mass)とは

分子量(molecular mass)とは分子1モルの質量のグラム数です。分子の相対質量として用いられています。分子量は分子を構成する原子の原子量の総和として求めるのが一般的です。原子量は炭素12に対 …