樹脂プラスチック材料環境協会 / Jushi Plastic Material Environment Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 用語集

活性化エネルギー(activated energy)とは

活性化エネルギー(activated energy)とは化学反応で原系から生成系に至るときに乗り越えなければならないエネルギー障壁です。化学反応を進行させるために外部から加える必要があるエネルギーとも表現できます。熱や光によるエネルギーを与えて活性化エネルギーを超えたら反応が進行します。

化合物が安定に存在できるのはさまざまな反応の活性化エネルギーが高いからです。プラスチックが日常的に利用できるくらいに安定なのは、水や酸素などとの反応の活性化エネルギーが高くて反応しにくいのが理由です。安定で利用価値が高い素材を開発するには、使用環境でさらされる可能性がある条件を考慮して、活性化エネルギーを超えるリスクがない素材に仕上げる必要があります。

化学反応によってプラスチックなどの有用物質を効率的に合成するには活性化エネルギーを下げる必要があります。触媒作用が活性化エネルギーを下げる目的で活用されています。触媒は反応を進行しやすくするのが特徴で、になっている役割は活性化エネルギーの低下です。より小さなエネルギーで反応を進行させられるため、安価かつ迅速に合成を進められます。触媒によって活性化エネルギーを下げるのはプラスチックの合成だけでなく分解・再利用にも利用されている技術です。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-,

関連記事

lca cfp

アセタール(acetal)・ケタール(ketal)とは

アセタール(acetal)・ケタール(ketal)とは、1つの炭素原子に二つのエーテル結合が存在する化合物です。一般的にはアルデヒドまたはケトンとアルコールの縮合反応によって合成されます。アルコールと …

lca cfp

芳香族(aromatic)とは

芳香族(aromatic)とは不飽和環状化合物でベンゼン環やヘテロ環などの種類があります。不飽和結合や窒素、酸素などの非共有電子対が共役することで、エネルギー的な安定化を受けている環状化合物なのが共通 …

lca cfp

プライマー(Primer)

プライマー(Primer)とは、下塗り塗料を指す言葉。被塗装物に対して塗料の接着強度を高める目的で使用します。 プライマーは、接着促進剤または化学架橋とも呼ばれ、基材と被着体の接着層として機能し、接着 …

lca cfp

不可逆反応(equilibrium reaction)とは

不可逆反応(equilibrium reaction)とは正反応と比較して逆反応が著しく遅い、あるいは起こり得ないために原系から生成系にほぼ100%進行する反応です。一般的には化学反応は可逆的ですが、 …

lca cfp

地球温暖化係数(GWP)とは

地球温暖化係数(GWP / Global Warming Potential)とは温室効果の強さの指標です。一定期間における地球温暖化に対する影響の大きさが二酸化炭素の何倍になるかを示しています。例え …