樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 用語集

外部刺激や環境変化に応答して変化を起こすスマートポリマー

スマートポリマー(smart polimer)とは外部刺激や環境変化に応答して変化を起こす性質を持つポリマーです。インテリジェントポリマー(Intelligent Polymer)とも呼ばれています。

スマートポリマーは物理刺激または化学刺激に対する応答を起こすタイプに分類可能です。物理刺激としては温度・圧力・光、化学刺激としてはpH・酸化還元・ガスが典型的です。また、DNAや抗原、糖などの生体分子に応答するスマートポリマーも研究が進められています。 
スマートポリマーの中でも初期から研究が進められているのが温度応答性ポリマーです。温度変化によって相転移を起こしたり、水和状態が変化したりして物性が変化するのが特徴です。PCL(ポリ-ε-カプロラクトン)のような形状記憶ポリマーに活用されています。温度にもpHにも応答するPNIPAM(ポリ(N-イソプロピルアクリルアミド))も汎用性が高いポリマーとして研究が活発に進められています。 

スマートポリマーは機能性ポリマーの開発に幅広く活用できる可能性があります。工業分野では電池や自己修復材料、医療分野では診断や治療の技術の開発に使用されるなど、今後の応用が期待されるポリマーです。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-

関連記事

lca cfp

共有結合(covalent bonding)とは

共有結合(covalent bonding)とは原子と原子の間に形成される化学結合の一種で、結合に関与する電子対を共有する仕組みになっています。一般的には2つの原子の両方から価電子が出されて共有される …

lca cfp

樹脂プラスチックの難燃性規格まとめ(UL,IEC,ISO,DIN,EN,FMV,GB)

プラスチックの難燃性に関する規格は、材料が火に対してどれだけ抵抗できるかを評価するための基準です。以下に、主な難燃性規格をまとめました。 プラスチックの難燃性に関する主な規格 1. UL 94(アメリ …

lca cfp

地球温暖化係数(GWP)とは

地球温暖化係数(GWP / Global Warming Potential)とは温室効果の強さの指標です。一定期間における地球温暖化に対する影響の大きさが二酸化炭素の何倍になるかを示しています。例え …

lca cfp

射出成形の成形温度(射出温度・整形温度)の一覧データ

樹脂プラスチックの射出成形では、各樹脂の種類に応じて最適な成形温度があります。成形温度は、材料の種類、金型温度、射出時の樹脂温度などに大きく影響されます。以下に、代表的な樹脂プラスチックの射出成形にお …

lca cfp

双極子モーメント(dipole moment)とは

双極子モーメント(dipole moment)とは二つの原子または原子団の間に生まれる電荷の偏りです。一般的な共有結合では電気陰性度が高い原子がマイナス、電気陰性度が低い原子がプラスになり、電気陰性度 …