樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 用語集

PVA(ポリビニルアルコール/PolyVinyl Alcohol)とは

PVAとはポリビニルアルコール(PolyVinyl Alcohol)は(CH2CH(OH))nの示性式で示されるビニルアルコール重合体です。PVOHやPVALとも略される場合があります。PVAは水溶性ポリマーで温水には容易に溶解するのが特徴です。耐溶剤性が高く、一般的な有機溶剤やグリースには溶解しません。また、親水基が多いことから接着力があります。化学修飾によって物理的特性の異なる樹脂を合成することも可能です。

PVAは土壌中に存在するPVA分解菌によって環境中で分解されます。ビニル系樹脂の中では稀な生分解性プラスチックです。

PVAは酢酸ビニルを重合して合成したポリ酢酸ビニルを原料として、酢酸エステル部位をアルカリで加水分解することにより製造するのが一般的です。けん化の度合いによって物性を変化させることが可能で、けん化度を高めると水溶性が向上します。部分けん化したPVAは界面活性による乳化作用や分散作用を示します。

PVAは接着剤やバインダー、分散剤や乳化安定化剤など様々な用途で用いられています。また、PVA は皮膜形成性が高いことから紙加工剤や繊維用加工剤、フィルムにも利用されている素材です

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-, , , , , , , ,

関連記事

lca cfp

粘弾性の比較一覧表

樹脂プラスチックの粘弾性を比較する際に、各素材の特性(粘性、弾性、引張強度、伸び、ガラス転移温度、動的弾性率など)を考慮することが重要です。以下は、一般的な樹脂プラスチックの粘弾性特性を比較した一覧表 …

lca cfp

外部刺激や環境変化に応答して変化を起こすスマートポリマー

スマートポリマー(smart polimer)とは外部刺激や環境変化に応答して変化を起こす性質を持つポリマーです。インテリジェントポリマー(Intelligent Polymer)とも呼ばれています。 …

lca cfp

揮発性有機化合物(VOC/volatile organic compounds)とは

揮発性有機化合物(VOC/volatile organic compounds)とは常温常圧で揮発性があり、大気中で気体になる有機化合物です。揮発性有機化合物にはトルエン、メタノール、アセトン、n-ヘ …

lca cfp

インサート成形(insert molding)とは

Contents1 インサート成形とは?2 インサート成形を行うとコストダウンにつながる?3 インサート成形の注意点 インサート成形とは? 成形前に金型内に金属部品を挿入し、射出により金属部品の周りを …

lca cfp

アイゾット衝撃試験とは

衝撃強さの値を調べるのに頻繁に使用される指標のこと。 通常、家電製品や車載部品、工業用部品に使用される樹脂製品やプラスチック部品において、その製品や部品の素材そのものの強度評価が行われています。 例え …