樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 用語集

エステル化(Esterification)とは

エステル化(Esterification)

エステル化(Esterification)とはカルボン酸をエステルに変換する化学反応です。狭義ではカルボン酸とアルコールから直接エステルを合成する方法を指しますが、広義では酸無水物や酸ハロゲン化物などを経てエステルを合成する方法や、アルコールではなくハロゲン化アルキルを用いる求核置換反応でのエステル合成法も含みます。

狭義のエステル化(Esterification)では酸触媒を用いて縮合をするのが一般的な方法で、最も古くから行われているのは硫酸などの強いプロトン酸を使用する方法です。

酸触媒によるエステル化(Esterification)は可逆反応で、エステル化(Esterification)によって生成した水により生成物のエステルが加水分解を受けてカルボン酸とアルコールに戻ることも知られています。

そのため、高い変換率を達成する目的で脱水剤を添加したり、蒸留による水の除去が行われたりすることも少なくありません。また、プロトン酸以外にもルイス酸を使用したり、固体酸を用いたりする方法も応用されています。

狭義のエステル化(Esterification)はポリマー合成にもよく用いられています。カルボキシル基と水酸基を持つ分子の単独重合にも使われていますが、より一般的なのはPETの合成のようにジカルボン酸とジオールのエステル重合です。

環境中での分解性が優れている場合もあるため、生分解性プラスチックの合成でも注目されています。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-, ,

関連記事

lca cfp

有機分子触媒反応(Organocatalysis)とは

L-proline 有機分子触媒反応(Organocatalysis)とは古くから化学反応の触媒としてよく用いられてきた金属を用いずに、有機分子を触媒として用いる反応です。 医薬品合成などの精密有機合 …

lca cfp

ロックウェル硬さ試験とは(JIS K 7202)

Contents1 ロックウェル硬さ試験(Rockwell Hardness)とは2 ロックウェル硬さ試験例 ロックウェル硬さ試験(Rockwell Hardness)とは 測定機に圧子(剛球)を取り …

lca cfp

エーテル結合(ether bond)とは

エーテル結合(ether bond)とは炭素-酸素-炭素という形式の結合です。炭化水素などの有機化合物が酸素を介して結合しているのが特徴です。エーテル結合が中心になっている有機化合物は一般的にエーテル …

lca cfp

フロンティア軌道理論(frontier orbital theory)とは

フロンティア軌道理論(frontier orbital theory)とはフロンティア軌道と呼ばれる軌道によって分子の性質や反応性を予測する化学理論です。フロンティア電子理論とも呼ばれていて、日本人の …

lca cfp

射出成形の成形温度(射出温度・整形温度)の一覧データ

樹脂プラスチックの射出成形では、各樹脂の種類に応じて最適な成形温度があります。成形温度は、材料の種類、金型温度、射出時の樹脂温度などに大きく影響されます。以下に、代表的な樹脂プラスチックの射出成形にお …