環境・サステナビリティ 用語集

モントリオール議定書(Montreal Protocol)とは

モントリオール議定書(Montreal Protocol)とはオゾン層の保護を目的として締結された国際条約で、「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が正式名称です。

モントリオール議定書はオゾン層の保護のためのウィーン条約に基づいて1987年に署名され、1989年1月1日から発効しています。モントリオール議定書ではオゾン層を破壊する恐れがある物質の特定と、製造・消費・貿易の規制を目的としています。オゾン層の破壊によって地上に降り注ぐ紫外線の量が増加すると、地球環境が悪化するリスクがあるだけでなく、人や生物が住めなくなる可能性があります。そのため、オゾン層を破壊する物質の段階的な削減を進める方針を立てて運用されています。 

モントリオール議定書ではロンドン改正、コペンハーゲン改正、モントリオール改正、北京改正を経て、2016年のキガリ改正までおこなわれて規制強化が進められてきました。モントリオール議定書によって特定フロンやハロンなどのオゾン層破壊能力が高い物質については全廃されています。代替フロン等についても段階的に削減を進めるスケジュールが立てられていて、日本ではHFCの使用を2048年までに80%削減することを目指して取り組みを進めています。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-環境・サステナビリティ, 用語集
-,

関連記事

lca cfp

価電子数が6個のみで電荷を持たない炭素のカルベン

カルベン(carbene)とは価電子数が6個のみで電荷を持たない炭素、またはこのような炭素を持つ化合物です。カルベンには共有結合に関与している2つの軌道の他に2つの軌道があります。2つの共有結合に2電 …

lca cfp

生分解性プラスチック(Biodegradable plastic)とは

目次1 生分解性プラスチックとは2 生分解性プラスチックと通常のプラスチックの違い3 生分解性プラスチックの作り方4 循環型社会を目指す上で欠かせない生分解性プラスチック5 生分解性プラスチックが抱え …

lca cfp

複屈折(birefringence)とは

複屈折とは、異方性のある物質に光が入射する際、2つの屈折光が現れる現象です。異方性のある物質というのは、弾性や屈折率が方向によってことなる物質であり、結晶や液晶がそれに該当します。逆に、等方性のある物 …

lca cfp

過酸化物(peroxide)とは

過酸化物(peroxide)とは2つの酸素原子が単結合によって結合している構造を持つ化合物です。過酸化物はペルオキシドとも呼ばれています。過酸化物の一方の酸素がアルキル基によって置換され、他方は水素が …

lca cfp

EEA(エチレン・アクリル酸エチル共重合体/Ethylene-Ethyl Acrylate copolymer)とは

目次1 EEAとは2 EEAの特性3 EEAの用途 EEAとは EEAとはエチレン・アクリル酸エチル共重合体です。英語ではEthylene-Ethyl Acrylate copolymerなのでEEA …