環境・サステナビリティ 用語集

京都議定書(Kyoto Protocol)とは

京都議定書(Kyoto Protocol)とは「気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書」が正式名称で、1997年12月に開催されたCOP3(第3回気候変動枠組条約国会議)で採択されました。国立京都国際会館で署名されたことから京都議定書と呼ばれています。 

京都議定書では温室効果ガスを定義し、1990年の大気中の濃度を基準として一定割合で削減する目標を定めました。二酸化炭素・メタン・亜酸化窒素・HFC・PFC・六フッ化硫黄が対象で、国によって異なる削減率が定められています。例えば、日本では6%、アメリカでは7%、欧州連合以前にあった欧州共同体の加盟国では全体で8%の削減です。アメリカは2001年3月時点で脱退しましたが、京都議定書に批准している都市は200以上あります。

京都議定書では発展途上国には厳しい排出規制を設けていないのが特徴で、排出量が多い先進国が温室効果ガスの削減対策を進める仕組みになっています。 
京都議定書では京都メカニズムと呼ばれるクリーン開発メカニズム・排出量取引・共同実施について認めているのが特徴です。批准国が協力するメカニズムを整えることで、地球温暖化対策にグローバルな取り組みをする形を整えています。 

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-環境・サステナビリティ, 用語集
-

関連記事

lca cfp

原子効率の指標とも呼ばれるアトムエコノミー

アトムエコノミー(atom economy)とは原子効率とも呼ばれる指標で、原料に対して生成物に残される分子量の割合を指します。バリー・トロストによって提唱されてからグリーンケミストリーにおいて重要な …

lca cfp

電子環状反応(pericyclic reaction)とは

電子環状反応(pericyclic reaction)とは共役しているπ電子系における協奏的な環状化合物の形成反応です。広義では環状化合物が開環する反応も電子環状反応と呼びます。ペリ環状反応とも呼ばれ …

lca cfp

酵素反応(enzyme reaction)とは

酵素反応(enzyme reaction)とは酵素を触媒として進行する反応です。酵素は生物が体内で生合成している機能性タンパク質の総称で、特定の基質を認識して反応を進行させる活性があります。エステル化 …

lca cfp

エポキシビニルエステル樹脂(VER)とは

目次1 エポキシビニルエステル樹脂(VER)の物性2 市販のエポキシビニルエステル樹脂(VER)3 エポキシビニルエステル樹脂(VER)の用途 エポキシビニルエステル樹脂(VER)の物性 エポキシビニ …

lca cfp

ポリアクリレート(Polyacrylate)とは

目次1 ポリアクリレートの物性2 市販のポリアクリレート製品3 ポリアクリレートの用途 ポリアクリレートの物性 ポリアクリレートは、柔らかく、丈夫で、ゴム状の重要な種類のポリマーです。それらのガラス転 …