樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

環境・サステナビリティ 用語集

オゾン層破壊係数(ODP)とは

オゾン層破壊係数(ODP / Ozone Depletion Potential)とは大気中に放出された気体物質が成層圏にあるオゾン層を破壊する強さを示す指標です。標準物質としてフロン類のCFC-11を用いて、物質1kgあたりのオゾン破壊量の割合として算出されます。CFCに属するCFC-12、CFC-13、CFC-114などのオゾン層破壊係数は1.0ですが、同じCFCsでもCFC-115では0.6です。初期に代替フロンとして利用が進められたHCFCでは0.02~0.11程度になっています。ハロンでは3.0~10.0程度で、CFCに比べて強いオゾン層破壊能力を持つと判断できます。 

オゾン層破壊係数は塩素、臭素、ヨウ素を含むフロンやハロンでは0より大きな値を示すのが一般的です。しかし、HCFCやPFCと呼ばれるフッ素以外のハロゲンを含まない物質ではオゾン層破壊係数は0になります。成層圏でオゾンを破壊する能力はフッ素以外の炭素-ハロゲン結合が弱く、紫外線によって切断されるのが主な原因です。

フロン類は半導体の洗浄剤や冷媒として産業上欠かせないため、オゾン層破壊能力がないフロン類に置き換えられてきています。しかし、フロン類はオゾン層破壊係数が0でも温室効果が大きい性質があるため、製造や排出の規制が進められています。 

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-環境・サステナビリティ, 用語集
-

関連記事

サプライチェーン排出量の算定算出目的 一覧

温室効果ガス(GHG)、二酸化炭素(CO₂)排出量削減目標が全世界的にコミットされている状況の中、あらかじめ自社のサプライチェーン排出量(Scope 1 / 2 / 3 )を算出することで、開示先から …

lca cfp

【押出し成形】成形不良対策(ゲル化・ダイライン・ブツ・偏肉・フローマーク・肌荒・パリソンのウェルドライン/湾曲)

押出し成形の不良対策一覧 成形不良原因対策ダイライン異物の混入金型不良成形材料を変更するクロスヘッドダイラインの掃除偏肉ダイセットの不良ダイセットの再調整パリソンのウェルドライン金型不良樹脂温度が低い …

lca cfp

連鎖重合(チェーンポリメライゼーション)の種類と試験方法

連鎖重合(チェーンポリメライゼーション)は、モノマーの反応によって高分子(ポリマー)が形成される化学反応の一種です。以下は、連鎖重合の主要な種類とそれぞれの試験方法を比較した表です。 項目ラジカル重合 …

lca cfp

分子構造安定化に寄与するインターカレーション

インターカレーション(intercalation)とは分子構造に存在する空隙に挿入して安定化を受ける反応です。層状構造が形成されている際に2つの層の間に挿入されるのが典型的で、挿入された化合物は層間化 …

lca cfp

反応速度定数(reaction rate constant)とは

反応速度定数(reaction rate constant)とは化学反応が原系から生成系に向かう速度の指標です。温度や圧力が一定で、同じ溶媒での反応であれば反応速度は基質の濃度に依存して変化します。反 …