樹脂プラスチック材料環境協会 / Jushi Plastic Material Environment Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 用語集

ブロック重合(block copolymerization)とは

ブロック重合(block copolymerization)とはオリゴマーやポリマーを一つのブロックとして結合させる共重合の一種です。重合方法によってAB型、ABA型、ABC型などのさまざまな種類のポリマーを合成することができます。A、B、Cをモノマーとすると、AB型はAA…AABB…BB、ABA型はAA…AABB…BBAA…AA、ABC型はAA…AABB…BBCC…CCといった配列を持つポリマーです。

ブロック重合ではブロックとなるオリゴマーやポリマーを合成してから重合させる方法と、単量体を連続的に重合させてポリマーを伸長させる方法があります。例えば、ポリエチレングリコールとジカルボン酸の縮合重合はABA型のポリマーを合成できるブロック重合です。アニオンリビング重合でスチレンの重合をおこなう際に、芳香族上の置換基が異なるA、Bを交互に加えていけばAB型のポリマーを合成できます。

ブロック重合は単純な共重合とは異なり、同じモノマーが連続したオリゴマー・ポリマー部位が存在するのが特徴です。AB型であればAとBの性質が異なる組み合わせにすることでAとBのそれぞれの物性を組み合わせたポリマーを生み出せる可能性があります。エラストマーの合成によく用いられている重合方法です。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-

関連記事

lca cfp

芳香族(aromatic)とは

芳香族(aromatic)とは不飽和環状化合物でベンゼン環やヘテロ環などの種類があります。不飽和結合や窒素、酸素などの非共有電子対が共役することで、エネルギー的な安定化を受けている環状化合物なのが共通 …

lca cfp

活性化エネルギー(activated energy)とは

活性化エネルギー(activated energy)とは化学反応で原系から生成系に至るときに乗り越えなければならないエネルギー障壁です。化学反応を進行させるために外部から加える必要があるエネルギーとも …

lca cfp

樹脂プラスチックの鉛筆硬度試験

樹脂プラスチックの鉛筆硬度試験は、材料の表面の耐傷性を評価するための重要なテストです。以下は、樹脂プラスチックの鉛筆硬度試験に関する一覧表と、試験方法の詳細です。 樹脂プラスチックの鉛筆硬度試験の一覧 …

lca cfp

電気分解反応(electrolysis)とは

電気分解反応(electrolysis)とは電解質溶液に外部から電気エネルギーを加えることによって電解質を分解する反応です。陽極と陰極を電解質溶液に挿入し、直流電源から送られる電気エネルギーによって電 …

lca cfp

ポリオレフィン(POLYOLEFINS)・ポリアルケン(POLYALKENES)とは

Contents1 ポリオレフィン・ポリアルケンの物性2 市販のポリオレフィン・ポリアルケン3 ポリオレフィン・ポリアルケンの用途 ポリオレフィン・ポリアルケンの物性 ポリアルケンとも呼ばれるポリオレ …