樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 用語集

ラジカル重合(radical polymerization)とは

ラジカル重合(radical polymerization)とはラジカル連鎖反応によってモノマーを重合させる方法です。ポリエチレンなどのアルケン化合物をモノマーとするポリマー合成で昔からよく利用されてきました。

反応性が高いラジカル種が伸長末端に連続的に発生させられるため、重合速度が速いのが特徴です。しかし、活性種の寿命が短く、夾雑物による反応の停止も起こりやすいことや、重合度の制御が難しいことも知られています。

ラジカル重合(radical polymerization)ではラジカル開始剤と呼ばれる過酸化物やAIBNなどを用い、熱や紫外線照射を引き金として重合を開始させる方法が主流です。また、金属触媒を用いるラジカル重合も知られています。

過酸化物などから発生させるフリーラジカルと異なり、金属触媒によって発生させるラジカルは金属による安定化を受けます。そのため、反応速度は低下する傾向がありますが、活性種の寿命長くて重合度の高いポリマーを合成しやすい、反応場を固定できるので枝分かれを制御しやすいというメリットがあります。

一般的にはラジカル重合(radical polymerization)には高温条件が求められますが、温和な条件でラジカル重合を開始できる触媒も開発されている影響で、反応温度による重合制御もできるようになってきています。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-

関連記事

lca cfp

光学純度(optical purity)とは

光学純度(optical purity)とは比旋光度の測定によって+体とー体の比率を求めることで導き出した光学活性体試料の純度です。光学活性体の旋光度はプラスまたはマイナスで同じ絶対値を持ちます。光学 …

lca cfp

SUS(Steel Use Stainless)

ステンレスを指す言葉。JIS記号からきた通称。

lca cfp

極性溶媒中で非極性の疎水性分子や非極性官能基が凝集する疏水効果

疎水効果(hydrophobic effect)とは極性溶媒中で非極性の疎水性分子や非極性官能基が凝集する効果です。疎水効果は水中で両親媒性分子がミセルを形成する現象のように親水性分子同士、疎水性分子 …

lca cfp

アミド結合(amide bond)とは

アミド結合(amide bond)とはカルボン酸とアミンの脱水縮合によって形成される炭素―窒素結合です。広い意味ではカルボニル基とアミノ基によって構成される構造全体を指します。環状構造の場合には分子自 …

lca cfp

脆性破壊(brittle fracture)とは

物体に外力を作用させると、弾性変形・塑性変形を生じた後、破壊に至ります。破壊するまでの変形が小さく、かつ、弾性変形のみであって、永久変形がないが、あっても無視できるほどに小さい(たとえば5%以下)とき …