「モノ」とは「一つ」を意味する接頭語(ギリシャ語)です。また、「マー」とは繰り返し単位のことです。要するに、モノマー(monomer)とは単位が一個ということを意味します。また、このモノマーが多く集まり結合するとポリマーになります。
モノマー(monomer)が繰り返されモノマー2つの分子が重合されたとき、二量体またはダイマー(dimer)となります。
同じように、3つの分子が重合されたとき、三量体またはトリマー(trimer)となります。4つの分子が重合されたときは、四量体またはテトラマー(tetramer)、5つの分子が重合されたときは五量体またはペンタマー(pentamer)となります。
そして、最大20程度の分子が重合されたときはオリゴマー(oligomer)となります。
またモノマー(monomer)はポリマーを合成するときに用いる最小単位の分子のことを指します。モノマーを重合反応条件に付すことによって重合が起こり、機能性を持つプラスチックや樹脂などが生み出されます。
単独重合なら最小単位の分子がモノマーとなり、ジカルボン酸とジオールの共重合の場合にはジカルボン酸、ジオールがそれぞれモノマーとなります。
例えば、ポリスチレンであればスチレンがモノマーであり、ラジカル重合やアニオン重合によって合成されているポリマーです。
ポリプロピレンではプロペンがモノマーですが、必ずしもプロペンだけで合成されているとは限らず、エチレンをコモノマーとして共重合させている製品が多くなっています。
ポリエチレンテレフタレートのようにテレフタル酸とエチレングリコールをモノマーとして共重合により製造されている製品もあります。
モノマーは重合によって得られる製品の物性を司る重要な要素です。プラスチックや樹脂の特性はモノマーの種類や組み合わせに加え、重合度や重合比率によって変化することが知られています。
さらに架橋をすることで物性を変化させることもできますが、モノマーの選定がプラスチックや樹脂の性質を決める基盤となっています。