化学用語 用語集

共重合(copolymerization)とは

共重合(copolymerization)

共重合(copolymerization)とは複数のモノマーを重合させてポリマーを合成する方法です。よく行われているのは二種類のモノマーを重合させる方法ですが、三種類以上のモノマーを重合させることもできます。

重合の盛業が難しくなることから産業レベルでも大学研究レベルでも二種類のモノマーの共重合に焦点が置かれている場合がほとんどです。

共重合(copolymerization)には様々なパターンがあり、十号様式によって性質も大きく変化します。典型的な共重合の方法として知られているのが、交互共重合、ランダム共重合、ブロック共重合です。

交互共重合は二種類のモノマーを交互に結合させていくのが特徴で、異なる末端官能基を持つモノマーを使うのが一般的で、ジカルボン酸とジオールの共重合が典型例です。

ランダム共重合は配列に規則性がなく、類似した性質を持つモノマーを無秩序に重合させるのが特徴です。エチレンとプロペンのランダム共重合によるポリプロピレンの合成がよく知られています。

ブロック共重合は各モノマーを数十から数万という単位でブロック単位で重合させていくのが特徴です。AとBの重合であればAAAABBBBAAAABBBBといった形です。

ブロック単位で合成した後で結合する方法と、同じ成長末端からA、Bを交互に伸長させていく方法が用いられています。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-, ,

関連記事

lca cfp

アミド結合(amide bond)とは

アミド結合(amide bond)とはカルボン酸とアミンの脱水縮合によって形成される炭素―窒素結合です。広い意味ではカルボニル基とアミノ基によって構成される構造全体を指します。環状構造の場合には分子自 …

lca cfp

フロンティア軌道理論(frontier orbital theory)とは

フロンティア軌道理論(frontier orbital theory)とはフロンティア軌道と呼ばれる軌道によって分子の性質や反応性を予測する化学理論です。フロンティア電子理論とも呼ばれていて、日本人の …

lca cfp

活性化エネルギー(activated energy)とは

活性化エネルギー(activated energy)とは化学反応で原系から生成系に至るときに乗り越えなければならないエネルギー障壁です。化学反応を進行させるために外部から加える必要があるエネルギーとも …

lca cfp

不飽和結合(unsaturated bond)とは

不飽和結合(unsaturated bond)とは二つの隣接原子が一価ではなく、二価以上になっている結合です。有機化合物の場合にはσ結合と1つまたは2つのπ結合から成ります。 1つのσ結合と1つのπ結 …

lca cfp

スーパーエンジニアリングプラスチック(スーパーエンプラ) とは

スーパーエンプラとは、スーパーエンジニアリングプラスチック(Super Engineering plastic)の略語で、エンジニアリングプラスチック(エンプラ)を超える特性をもつプラスチック樹脂です …