樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 環境・サステナビリティ 用語集

三ふっ化窒素(NF₃/nitrogen trifluoride)とは

三ふっ化窒素(NF₃)は1つの窒素原子と3つのフッ素原子から成る化合物です。常温常圧で無色の気体で、不燃性で無臭の気体として活用されています。皮膚や粘膜への短時間の接触による毒性は低いですが、吸入時には肺や腎臓に障がいを起こすリスクがあるので取り扱いには注意が必要な物質です。 

三ふっ化窒素は半導体のドライクリーニング・ドライエッチングに使用されています。化学レーザーの一種で赤外線を発するフッ化水素レーザーにも利用されている物質です。半導体分野ではフロン類が洗浄剤として用いられてきましたが、オゾン層の破壊能力があることや温室効果が高いことが問題になっています。そのため、フロン類と類似のメカニズムでクリーニングが可能な代替ガスとして三ふっ化窒素が普及しました。 

ただ、三ふっ化窒素は地球温暖化を促進するリスクがある気体です。三ふっ化窒素の地球温暖化係数は17,200で、大気中での寿命は740年とされています。三ふっ化窒素は生産量が少なかったため、排出規制の対象になる温室効果ガスには該当していません。しかし、世界的にフロン類の代替物質として利用されるようになってきたため、今後は排出規制対象になる可能性があります。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 環境・サステナビリティ, 用語集
-,

関連記事

lca cfp

HSAB則とは?酸塩基反応の予測

HSAB則(Hard and soft acid and base theory)とはラルフ・ピアソンによって報告された酸塩基反応の予測に用いられる定性的な法則です。HSABとはHard、Soft、A …

lca cfp

プレポリマー(prepolymer)とは

プレポリマー(prepolymer) とは、モノマーの重合もしくは縮合反応を途中段階でストップさせた中間材料です。このプレポリマーの状態は、ポリマーの前の段階であり、硬化剤を使うことで簡単に重合や架橋 …

lca cfp

エポキシビニルエステル樹脂(VER)とは

Contents1 エポキシビニルエステル樹脂(VER)の物性2 市販のエポキシビニルエステル樹脂(VER)3 エポキシビニルエステル樹脂(VER)の用途 エポキシビニルエステル樹脂(VER)の物性 …

lca cfp

外部刺激や環境変化に応答して変化を起こすスマートポリマー

スマートポリマー(smart polimer)とは外部刺激や環境変化に応答して変化を起こす性質を持つポリマーです。インテリジェントポリマー(Intelligent Polymer)とも呼ばれています。 …

lca cfp

マルチブロック共重合体(multiblock copolymer)とは

マルチブロック共重合体(multibloc copolymer)とはブロック重合によって合成されるポリマーの一種です。オリゴマーやポリマーを単位として共重合するブロック共重合体の中で、ブロックが複数あ …