樹脂プラスチック材料環境協会 / Jushi Plastic Material Environment Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

光学用語 用語集

複屈折(birefringence)とは

複屈折とは、異方性のある物質に光が入射する際、2つの屈折光が現れる現象です。異方性のある物質というのは、弾性や屈折率が方向によってことなる物質であり、結晶や液晶がそれに該当します。逆に、等方性のある物質は、気体や水、ガラスなどがあります。

異方性のある物質で複屈折が生じたとき、位相差(レタデーション)が現れます。位相差というのは位相のずれを意味し、位相とは光や波動など周期的に繰り返される一周期のうち、ある周期局面のことを指します。

なぜ位相差(レタデーション)が生じるかというと、異方性のある物質中を光が通過するとき,振動面の向きによってその進む光の速度(屈折率)が異なるためです。なので、通過する速度の差分が位相差になります。

よくx軸、y軸で表しますが、光の進む速度が速い方位(位相が進む)をその位相子の「進相軸」、逆に遅い方位(位相が遅れる)を「遅相軸」と呼びます。進相軸と遅相軸を総称して、複屈折の「主軸」と呼んでいます。

複屈折が何に影響を及ぼすかというと、たとえば液晶パネルの場合、使用される光学フィルム等に関しては複屈折を抑えたものになっていますが、その理由は複屈折による色むらや二重像を抑えるためです。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-光学用語, 用語集
-

関連記事

lca cfp

ポリマー(重合体)/polymer とは

ポリマー(重合体)/polymerとは、「ポリ」が多数を意味し、「マー」は分子の繰り返しを意味します。一般的には、合成樹脂(プラスチック)のことを指します。 たとえば、ポリ塩化ビニルは、塩化ビニル(モ …

インフレーション成形のメリットと用途

インフレーション成形とは? インフレーション成形は、プラスチックフィルムやチューブ製品を効率的に製造する方法の一つです。押出機で樹脂を溶融し、空気を吹き込むことで薄膜状に膨らませながら冷却・引き取りを …

lca cfp

生分解性ポリエステル・バイオベース脂肪族ポリエステル とは

Contents1 生分解性ポリエステル・バイオベース脂肪族ポリエステルの物性2 商業用のバイオベースまたは生分解性ポリエステル3 生分解性ポリエステル・バイオベース脂肪族ポリエステルの用途 生分解性 …

lca cfp

PETS(ポリエチレンテレフタラートサクシネート/Polyethylene Terephthalate succinate)とは

PETSとはポリエチレンテレフタラートサクシネート(Polyethylene Terephthalate succinate)です。PETSは生分解性プラスチックの一種でDuPont社によって生産され …

lca cfp

プライマー(Primer)

プライマー(Primer)とは、下塗り塗料を指す言葉。被塗装物に対して塗料の接着強度を高める目的で使用します。 プライマーは、接着促進剤または化学架橋とも呼ばれ、基材と被着体の接着層として機能し、接着 …