樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

用語集

曲げ強さ・曲げ強度 とは

「曲げ強さ・曲げ強度」とは、曲げ荷重に対して亀裂や破壊が生じる力・応力のこと。その曲げ試験は、平板の試験片を水平にし、試験片の両端を支持して、真ん中を圧子で圧縮を与えます。その時のひずみと応力の関係から曲げ強さ・曲げ強度を計測します。

曲げ強さ・曲げ強度の計算方法

通常、曲げ強度 σb (N/mm2)は下記のように計算されます。
・荷重 F (N)、支点間距離 L (mm)
・部材断面縦 d (mm)、 横 b (mm)
・M は曲げモーメント、I は断面 2 次モーメント

σb = M/I X d/2 = FL/4 ÷ bd^3/12 X d/2

また、曲げ試験で亀裂や破壊が生じない素材・材料については、曲げ強さ・曲げ強度の代わりに曲げ降伏強度が活用されます。これは破断係数と同じ意味です。以下のようなポイントを曲げ強さ・曲げ強度の計測値とします。

  • 弾性体(ゴム等のように弾性を示す限界が大きい物体)の場合、弾性変形後破壊され、最大点力を示します。(繊維強化樹脂など)
  • 粘弾性体(粘性と弾性の両方を合わせた性質の物体)の場合、弾性変形後粘性変形を起こしますが、大体の場合弾性変形の最大点力が曲げ強さとされます。(ポリカーボネート・ABS樹脂等)


※Engineering stress:応力
※Engineering strain:ひずみ

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-用語集

関連記事

lca cfp

ポリアリールエーテルケトン(POLYARYLETHERKETONES / PAEK)

Contents1 物性2 市販のポリエーテルケトン3 用途 物性 ポリアリールエーテルケトン(POLYARYLETHERKETONES / PAEK)は、広い温度範囲にわたって熱安定性、耐薬品性、優 …

lca cfp

ヘテロ原子(heteroatom)とは

ヘテロ原子(heteroatom)とは炭素と水素を除くすべての原子を指します。ヘテロとはギリシア語で「異なる」という意味です。有機化学や高分子化学の分野では、慣用的に炭素と水素を除く非金属原子がヘテロ …

lca cfp

地球温暖化係数(GWP)とは

地球温暖化係数(GWP / Global Warming Potential)とは温室効果の強さの指標です。一定期間における地球温暖化に対する影響の大きさが二酸化炭素の何倍になるかを示しています。例え …

lca cfp

二酸化炭素(CO₂/carbon dioxide)とは

二酸化炭素(CO₂)とは1つの炭素原子と2つの酸素原子が結合している無機化合物です。常温常圧で無色無臭の気体で、大気中に約0.04%含まれています。二酸化炭素は液体に溶解しやすい性質があり、炭酸飲料の …

lca cfp

アゴスティック相互作用(agostic interaction)とは

アゴスティック相互作用(agostic interaction)とは遷移金属と配位子のC-H結合の間で形成される三中心二電子結合の一種です。アゴスティック相互作用は中心金属の空のd軌道に対して、C-H …