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【機械特性試験】引張強さ試験(JIS K 7113)

ダンベル型試験片を使い、荷重及び引張速度をかえて試験を行います。熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、強化プラスチックについて規定されています。

引張り強さ

σ=F/A

σ:引張降伏強さ、引張破壊強さ、規定ひずみ降伏強さ [kg/mm2] [N/mm2]。

F:降伏等、最大荷重時、破壊時、規定歪みにおける荷重 [kg/mm2] [N/mm2]。

A:試験片の元の最小断面積。

伸び

l=(L-Lo)/Lo×100

l:引張降伏伸び、引張破壊伸び、引張最大荷重伸び [%]。

L:降伏時、破壊時、最大荷重時の標準線間距離

Lo:元の標準線間距離 [mm]

引張弾性率

引張応力 – ひずみ曲線のはじめの部分で平行に引いた直線で

Em=⊿σ/⊿ε

Em:引張弾性率 [kgf/mm2] [N/mm2]

⊿δ:直線上の2点間の元の平均断面積による応力差

⊿ε:同じ2点間のひづみの差

引張耐力

δos=Fos/A

δos:規定した永久ひずみに対する引張耐力 [kgf/mm2] [N/mm2]

引張割線弾性率

予備荷重を加えない場合

Esc=Fs/A

Est:規定したひずみにおける引張割線弾性率 [kgf/mm2] [N/mm2]

Fs:規定したひずみを生じるに要する荷重 [kgf] [N]

A:試験片の平均断面積 [mm2]

予備荷重を加えた場合

Es=Fa-Fs/εaA

Esc:規定したひずみεaにおける引張割線弾性率

Fa:予備荷重によって生じたひずみを出発点として、規定したひずみεaを生じる荷重 [kgf] [N]

εa:予備荷重によって生じたひずみを出発点とし規定したひずみ

A:試験片の元の断面積 [mm2]

※1号形試験片:熱硬化性樹脂積層板、硬質熱可塑性樹脂成形材料に主に用いられる
※2号形試験片:ポリエチレンや軟質塩化ビニルなどの成形材料もしくは押出しコンパウンドに主に用いられる

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