アクリル(PMMA)の構造式
アクリル(PMMA)とは
正式にはメタクリル樹脂やメタクリル酸メチル、ポリメチルメタクリレート等(略称PMMA)と称されます。アクリル最大の特徴は、高い透明性です。透過率はガラスより高く、また、耐光性、加工性、着色性にも優れており、光学材料・外観材料に適しています。その重厚な質感からプラスチックの女王とも呼ばれています。
アクリル(PMMA)の種類を【ペレット】【シート・板】【フィルム】から選ぶ
下記より、アクリルペレット(PMMA Pellet)・アクリルシート・板(PMMA Sheet)・アクリルフィルム(PMMA Film)から1つを選択して下さい。
アクリルペレット(PMMA Pellet)
- 押出し成形・金型成形に使われるアクリル(PMMA)チップ。
- 加工方法は、射出成形、押出成形に適しています。
- 車載テールランプ、メーターパネル、レンズ、導光板、照明カバー、信号機、非常灯、各種成形品などに使用されます。
アクリルシート・板(PMMA Sheet)
- 押出し・キャスト・連続キャスト方式で製造されるアクリル(PMMA)シート・板。
- 加工方法は、NC加工、穴開け加工、印刷加工、曲げ加工に適しています。
- 用途は、水槽プレート、天井、表面ディスプレイ、LCD、導光板、サイン看板、表示板、各種電子機器表示保護板、雑貨、パチンコ釘打ち板などに使用されます。
アクリルフィルム(PMMA Film)
- 押出し方式で製造されるアクリル(PMMA)フィルム。
- 加工方法は、熱ラミネート、真空成形、トム成形、ラッピング加工、インモールドラミネーション成形、フィルムインサート成形に適しています。
- 用途は、塗装代替、建材表面材、建材化粧材、窓枠・玄関扉、高輝度反射材などに使用されます。
アクリル(PMMA)の歴史
アクリル(PMMA)は、1850年ごろエドワード・フランクランドがα-オキシイソ酢酸エチルと三塩化燐よりメタクリル酸メチルを製造したところから歴史がスタートしました。1937年イギリスのクロウフォードが、アセトンシアンヒドリンから中間体を取り出すことなくメタクリル酸メチルを製造する方法(ACH法)を築き上げました。1938年日本では、クロウフォードのACH法を用いてメタクリル酸メチルを量産化し今に至ります。