樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

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原料・素材・材料

MABS Pellet(透明ABS樹脂原料ペレット)の製品物性表と製造販売メーカーを探す

透明ABS樹脂原料ペレット(MABS Pellet)とは

MABS(Methyl Methacrylate Acrylonitrile Butadiene Styrene)は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)系の設計をベースに、透明性・外観性を強化したスチレン系樹脂です。
一般に「透明ABS」とも呼ばれ、比重が低い吸湿性が少ない成形性・熱安定性に優れる点が実務で評価されます。

また、印刷・塗装などの二次加工性にも適し、用途は化粧品ケース、医療機器、日用品、アミューズ部品(パチスロ・パチンコ)、ゲーム機ハウジング、家電部品などに広がっています。

以下より、MABS樹脂ペレット(MABS Pellet)を取り扱う主要メーカー代表ブランド/公式資料を確認してください(順不同)。



まずはここだけ見ればOK|MABSの“推奨グレード方向”クイックガイド

MABSは「透明性」だけでなく、実務では外観(色相・艶)/衝撃/流動/耐薬品/帯電防止など、どれを最優先にするかで最初の当たりが変わります。
下の項目で自社用途に最も近い“1つ”を選んでからメーカー・グレードに進むと、選定スピードが上がります。

高透明
良色相(青味/黄味)
高衝撃
高流動(薄肉)
耐薬品
帯電防止

用途のタイプ 最優先すべき特性 まず選ぶグレード方向 コメント(落とし穴)
化粧品容器・透明意匠(外観最優先) 透明性+色相(黄味/青味)+表面外観 高透明/良色相タイプ 外観は金型・ゲート設計・乾燥条件でも差が出る
アミューズ・筐体(割れ/欠けが課題) 耐衝撃(常温/低温) 高衝撃MABS 衝撃を上げると透明性・剛性が変化しやすい
薄肉・高速成形(充填が厳しい) 流動性(MFR) 高流動MABS 流動を上げると衝撃・外観(フローマーク)が変わる
洗剤・アルコール接触(外観劣化が課題) 耐薬品(白化/クラック抑制) 耐薬品設計タイプ 薬品×応力で環境応力亀裂(ESC)が出るため要評価
粉塵対策・透明カバー(静電気が課題) 帯電防止(持続性) 持続性帯電防止タイプ 透明性と帯電防止の両立はグレード依存

この表で方向性を決めてからメーカー一覧を見ると、「どのカテゴリで見積・サンプル依頼を取るべきか」が即決できます。

MABS樹脂|主要メーカーの強みを一目で比較

MABSは用途により、透明性(ヘイズ)色相衝撃流動耐薬品の優先順位が変わります。
まず方向性を決めてから、下のメーカー詳細を確認すると選定が速くなります。

国内
透明
外観
高衝撃
高流動

メーカー 代表ブランド 強み(選定の軸) 典型用途 調達観点
東レ トヨラック™(透明グレード) 公式ページ内で透明グレード体系が追いやすい 容器・家電・透明意匠 公式導線が安定
デンカ TE / CL(透明ABS) 公式ページでTE/CLの位置付けが明確 AV・情報機器、雑貨、容器 公式製品ページが安定
Novacel(旧ダイセルABS事業) セビアン(ABS/MS/AS) 公式サイトに製品ページ・物性表一覧がある 日用品・容器・工業部材 窓口・資料が一本化
テクノUMG 透明ABS(グレード検索) 公式のグレード検索+物性PDF導線がある 筐体・工業部材 型番起点で探しやすい
日本エイアンドエル クララスチック(透明グレード) 公式に透明グレードの説明+物性表PDF導線 雑貨・透明筐体 PDFが公式ドメイン

MABS樹脂ペレット|主要メーカー一覧(公式リンク)



東レ株式会社(トヨラック™:透明グレード)

MABS
透明
外観
耐薬品(タイプあり)

東レのABS樹脂「トヨラック™」は、公式サイト内に透明グレードの整理があり、
用途に合わせて当たりを付けやすい構成です(最新の詳細は公式ページ参照)。


公式:トヨラック™(製品トップ)を見る


公式:トヨラック™ 透明グレードを見る



デンカ株式会社(透明ABS:TE / CL)

MABS
高透明
良色相
筐体

デンカの透明樹脂ページでは、透明ABSとしてTE(高透明)/CL(良色相)の位置付けが明確に整理されています。


公式:デンカ透明樹脂(TE/CL含む)を見る



Novacel株式会社(旧ダイセルABS事業:セビアン)

ABS/MS/AS
公式物性表
承継済

ダイセルのABS事業は現在Novacel株式会社に承継されています。
公式サイト内に「セビアン」製品ページと、物性表一覧(検索)が用意されています。


公式:セビアン(ABS/MS/AS)を見る


公式:物性表(一覧・検索)を見る



テクノUMG株式会社(透明ABS:グレード検索・物性PDF)

透明ABS
グレード検索
物性PDF

テクノUMGは公式サイト上にグレード検索物性表PDFの導線があります。
「透明ABS」カテゴリから型番・特性で絞り込むのが最短です。


公式:テクノUMG(ホーム)を見る


公式:グレード検索(透明ABS)を見る



日本エイアンドエル株式会社(クララスチック:透明グレード)

透明ABS
外観
物性表PDF

クララスチックの透明グレードは、公式ページに説明があり、物性表PDFも公式ドメイン上で提供されています。


公式:クララスチック透明グレードを見る


関連ページ(あわせて読む)


なぜ透明ABS(MABS)を選ぶのか?|他樹脂との比較で“意思決定”を速くする

透明材料の選定は「透明であること」だけでは決まりません。実務では割れにくさ(耐衝撃)外観(色相・艶・白化)耐薬品成形性(流動・サイクル)コストのどれを優先するかで最適材料が変わります。

透明ABS(MABS)は、透明材料の中でも“外観 × 成形性 × バランス”を狙いやすく、化粧品容器・透明筐体・アミューズ部品などで使われます。
一方で、耐薬品や耐熱は用途次第で他材料(SAN/PC/PMMAなど)が合理的な場合もあるため、下記の比較で「最初の当たり」を付けるのがおすすめです。

透明材料の比較
メリデメ整理
選定の軸
リンクで深掘り

材料 MABSに対する立ち位置 メリット デメリット(注意点) まず想定する用途
MABS(透明ABS)
▶ MABSページ
基準(バランス型) 外観(透明感)と成形性のバランスが取りやすい/ABS系の扱いやすさ(成形条件の守備範囲)
製品設計の自由度が高い
耐薬品・耐熱はグレード依存(薬品×応力で白化やクラックが出ることがある) 化粧品容器、透明筐体、日用品、アミューズ部品
AS / SAN
▶ AS(SAN)ページ
“耐薬品×透明”の対抗馬 透明性+耐薬品の軸で選びやすい(透明意匠での実績)
透明雑貨・容器で候補になりやすい
耐衝撃はMABS/PCに劣ることが多い(割れが課題なら要比較)
形状・肉厚で脆さが出やすい
透明容器、透明雑貨、化粧品容器、耐薬品を重視する透明筐体
MS
▶ MSページ
“軽量・透明”の簡易選択肢 透明系でコスト・軽さの観点が合う場合がある(用途次第)
透明性を確保しやすい
強度・耐衝撃・耐熱は用途依存で制約が出やすい
重要部材はMABS/PCと比較推奨
透明雑貨、軽量部品、非構造の透明カバー
PMMA(アクリル)
▶ PMMAページ
“透明・外観の王道” 透明感・意匠(クリアさ)に強み
表面外観を最優先する用途で有力
衝撃(割れ)面ではMABS/PCに劣ることが多い
落下・衝撃がある用途は要注意
外観最優先の透明部材、意匠パネル、透明カバー(衝撃小)
PC(ポリカーボネート)
▶ PCページ
“耐衝撃・耐熱の上位” 高耐衝撃+耐熱(上位側)で安心感がある
透明部材で落下・割れが課題なら強い候補
コスト上昇/成形条件の管理がシビアになる場合
外観(傷・薬品)要求があるとハードコート等の検討が必要
透明保護カバー、機能筐体、耐熱も必要な透明部品
ABS(不透明が基本)
▶ ABSページ
“透明不要ならコスパ” 価格と物性のバランスが良い(屋内用途の定番)
成形が安定しやすい
透明意匠は狙いにくい(不透明が基本)
屋外耐候は弱め(必要ならASA/AESへ)
家電筐体、OA、内装、一般部材
MBS
▶ MBSページ
“透明+改質”の別ルート 透明用途の改質(アロイ/改質材)として使われるケースがある
設計目的に合えば選択肢
単純な置き換えではなく“配合・設計”が前提になりがち
目的(衝撃/透明/耐候)を明確に
透明樹脂の改質、配合材料、アロイ設計
PC/ABS(アロイ)
▶ PC/ABSページ
“耐熱・衝撃”の実務解 耐熱・耐衝撃をバランスさせやすい(車載・電装で定番)
工業部材で選びやすい
透明意匠は基本狙いにくい(透明グレードは限定的)
屋外耐候は要求次第でPC/ASAやASAも比較
車載内装、電装筐体、機能部材(透明不要)

意思決定を速くする|MABSを選ぶ“3つの理由”

外観×成形
割れ対策
量産の安定

理由①:透明材料の中で「外観」と「成形性」の両立がしやすい

PMMAのような外観系材料は透明感が強い一方、衝撃要求が上がると設計制約が増えがちです。
MABSは、透明意匠を維持しながら量産成形(充填・外観安定)の現実解を作りやすい点が強みです。

理由②:割れ・欠けが課題の透明部品で、PCほど過剰スペックにしなくて済む

落下衝撃や欠けが課題ならPCが最有力ですが、コストや成形条件が重くなる場合があります。
MABSは“必要十分な耐衝撃”を狙えるゾーンがあり、筐体や日用品で合理的な選択肢になります。

理由③:透明材料選定で失敗しやすい「白化・クラック」の議論がしやすい

透明部品の不具合で多いのは、薬品接触や残留応力による白化・クラック(ESC)です。
MABSはグレードで対策設計が分かれていることが多いため、「耐薬品寄り」「外観寄り」かを先に決めることで、評価設計が組み立てやすくなります。

最短ルートは、①外観(高透明/色相)→ ②衝撃 → ③耐薬品の順で優先順位を固定し、候補グレードを2〜3に絞って試作評価することです。

関連ページ(比較に使う)

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