- 正式名称：DuPont de Nemours, Inc.
- 本社所在地：米国デラウェア州ウィルミントン
- 設立：1802年（E.I. du Pontによって創業）
- 従業員数：約24,000人（2024年時点）
- CEO：ローリ・コッホ（2024年より就任）
- 事業領域：電子材料、自動車向け先進素材、水処理技術、産業用高機能材料、安全・保護ソリューションなど (Wikipedia)
沿革：200年以上の技術革新の歩み
デュポンは1802年、フランス系アメリカ人のエレウテール・イレネー・デュポンにより火薬製造会社として創業されました。20世紀には、ナイロン、テフロン、ケブラー、ノーメックス、タイベックなどの革新的な高分子材料を開発し、化学業界のリーダーとしての地位を確立しました。(Zaclon)
2017年、デュポンはダウ・ケミカルと合併し「ダウ・デュポン（DowDuPont）」が誕生しましたが、2019年には農業部門を「コルテバ（Corteva）」、素材部門を「ダウ（Dow）」として分離し、デュポンはスペシャルティ製品に特化した企業として再出発しました。(Wikipedia)
2024年には、電子材料と水処理事業を分社化し、3つの独立した上場企業に再編する計画を発表しましたが、2025年1月に水処理事業の分離は中止され、電子材料部門のみが2025年11月までにスピンオフされる予定です。 (Reuters)
主な製品・技術分野
デュポンは以下のような多岐にわたる製品と技術を提供しています：
1. 電子材料（Electronics）
- 半導体製造向けフォトレジスト、CMPパッド、インターポーザ材料など。
- AIや高速通信、自動運転車、IoTなどの成長分野を支える高性能材料。 (MarketWatch)
2. 次世代自動車（Next Generation Automotive）
- 電気自動車（EV）向けの絶縁材料、熱管理ソリューション、軽量化素材。
- 高度な安全システムを支える先進材料。 (DuPont)
3. 水処理技術（Water）
- 逆浸透膜、ナノフィルトレーション、イオン交換樹脂などの水処理ソリューション。
- 工業用水や飲料水の浄化、再利用を支援。
4. 保護・安全ソリューション（Protection）
- ケブラー®（防弾繊維）、ノーメックス®（耐熱繊維）、タイベック®（防護服用不織布）など。
- 労働者の安全や建築物の保護に貢献。 (TD Network, DuPont)
5. 産業用高機能材料（Industrial Technologies）
- 医療、航空宇宙、防衛、クリーンエネルギー分野向けの特殊材料。
- 過酷な環境下でも性能を発揮する高耐久性素材。
生産・研究開発拠点
デュポンは世界70カ国以上に拠点を持ち、製造工場、研究開発センター、イノベーションセンターを展開しています。
日本国内の主な拠点
- 笹上サイト（新潟県阿賀野市）：半導体製造用フォトレジストの製造拠点。2024年10月に新施設「East Star Building」を開設し、生産能力を拡大。 (DuPont)
- デュポン ジャパン株式会社 本社（東京都千代田区）：日本市場における営業、技術サポート、研究開発の中核拠点。
グローバル拠点
- 米国デラウェア州ウィルミントン：本社および主要研究開発センター。
- アジア、ヨーロッパ、南米、アフリカ：各地域に製造拠点とイノベーションセンターを展開。 (DuPont)
公式ウェブサイト
デュポンの最新情報や製品詳細、採用情報などは、公式ウェブサイトをご覧ください：
デュポンは、200年以上にわたる技術革新とグローバルな展開を通じて、さまざまな産業分野に貢献し続けています。今後の動向にも注目が集まります。
