樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 環境・サステナビリティ 用語集

有機溶剤(organic solvent)とは

有機溶剤(organic solvent)とは他の物質を溶解させる性質を持つ有機化合物です。有機溶剤は炭素を有する溶剤なのが特徴で、水素と酸素から成る水は有機溶剤ではありません。 

有機溶剤は第1種、第2種、第3種に区分されていて、クロロホルムや四塩化炭素などの一部の有機溶剤は特別有機溶剤に指定されています。第1種有機溶剤では1,2-ジクロルエチレンや二硫化炭素、第3種有機溶剤ではガソリンや石油エーテルが代表的です。第2種有機溶剤は該当物質が多く、メタノール、アセトン、酢酸エチル、トルエン、エチルエーテルなどが該当します。 

有機溶剤は塗料やインクなどの溶剤の他、洗浄や化学物質の合成などに用いられています。有機溶剤は揮発性が高く、沸点が低い物質が多いのが特徴です。そのため、作業時に作業者が中毒を起こすリスクがあるだけでなく、大気中に放出されて光化学オキシダントや浮遊粒子状物質の原因になることがあります。労働安全衛生法では有機溶剤を使用する現場では有機溶剤作業責任者の設置により、安全な職場環境を整備することを求めています。有機溶剤の使用方法や排出方法についても排出基準が設けられていて、大気排出量を減らすための措置が必要とされています。 

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 環境・サステナビリティ, 用語集
-,

関連記事

lca cfp

脆化(ぜいか)温度-brittle(ness) temperature/brittle pointとは

脆化(ぜいか)温度[brittle(ness) temperature / brittle point]とは、脆化点ともいわれ、一般的にプラスチックを低温環境にさらし、脆性破壊が起こる限界温度のことを …

lca cfp

耐候性試験(Weathering test)とは

耐候性試験(Weathering test)とは、プラスチックの耐劣化性試験のひとつ。自然の天候、または、人工の条件下における材料やコーティングの劣化具合を調べる試験のこと。 また耐候性試験は、材料や …

lca cfp

六ふっ化硫黄(SF₆/sulfur hexafluoride)とは

六ふっ化硫黄(SF₆)は硫黄とフッ素から成る化合物です。沸点が-63.9℃の気体で、水や油への溶解度が低い性質を持っています。不燃性の気体で人体に対して無毒であり、無色無臭のガスとして1960年代から …

lca cfp

耐候性試験の種類・方法・機械について

樹脂やプラスチックの耐候性試験は、これらの材料が屋外環境でどのように劣化するかを評価するために行われます。代表的な試験種類、方法、および使用される機械について説明します。 1. 紫外線耐候性試験(UV …

lca cfp

ニトロン(nitrone)とは

ニトロン(nitrone)とはイミンのN-オキシドあるいはオキシムのN-アルキル化体に相当する有機化合物です。ニトロンはN-アルキルヒドロキシルアミンとアルデヒドまたはケトンの脱水縮合によって合成する …