樹脂プラスチック材料環境協会 / Jushi Plastic Material Environment Association

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射出成形の用語 用語集

【射出成形】焼けの不良原因と改善対策

樹脂焼け

焼け(Burn Marks)とは?

プラスチック射出成形時の不具合に関して、焼けの問題は最も一般的なものの1つです。

プラスチック射出成形の焼け不具合は、通常は黒、茶色または錆色の変色として現れます。射出成形品に縞または小さな斑点として現れることがあります。射出成形部品の焼け跡は、通常、流路の終端付近または空気が閉じ込められた場所で発生します。

射出成形品の焼け跡の主な不良原因と改善対策

充填部の最後に焼けが発生したケース

推測される不良原因は、プラスチック射出速度が高すぎること。改善対策として、圧力が高すぎるため、充填率の制御がなくなっているので、より低い圧力でテストしてみましょう。

樹脂が炭化しています。溶融段階に入ると、炭化した樹脂が成形品に混入するケース。

推定不良原因は、樹脂温度が高すぎること。改善対策として、温度制御とヒーターバンドをチェックして、正しく機能し、正確に較正されていることを確認します。溶融温度を下げると解決する場合があります。

充填終わり近くに焼きが発生するケース

不適切な通気が不良原因と推測されます。注入速度を遅くすることを試みてください。

型を破壊する樹脂焼け跡のケース

注入キャビティまたはポケットに閉じ込められた空気が不良原因とされます。改善対策として、不適切な金型構造、十分な通気口がない部分を解消しましょう。

成形品の黒い縞が発生するケース

不良原因と推測されるのは、ゲートサイズが小さすぎること。樹脂のメルトフローをかなり低くすることで改善対策をしましょう。

または、ノズルサイズが小さすぎることが不良原因で発生している場合は、ノズル開口部を開けてみましょう。

黒や色つきの筋が発生しているケース

ねじとバレルの摩耗が不良原因とされるため、交換を改善対策をしましょう。

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