樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

用語集

アイゾット衝撃試験とは

衝撃強さの値を調べるのに頻繁に使用される指標のこと。

通常、家電製品や車載部品、工業用部品に使用される樹脂製品やプラスチック部品において、その製品や部品の素材そのものの強度評価が行われています。

例えば、実用上簡単に壊れてはならないカメラや携帯電話の筐体、自動車の内外装部品などは、信頼性が満足する強度素材を選択する必要があります。

そこで利用される樹脂素材の強度試験の一つが、アイゾット衝撃試験です。使用する単位はJ/mです。

試験片(通常ノッチと呼ばれる切り込みを入れます)の一端を固定し,振子型のハンマーで衝撃を与えた時の吸収エネルギーを計測します。

この計測した値が大きければ大きいほど、要した衝撃エネルギーが大きいため、衝撃強度も強いことになります。

アイゾット衝撃強さ 計算式

1回の衝撃に要したエネルギーをEとし、試験片のノッチが入っている側面の幅をbとして、アイゾット衝撃強さαは次のように求められます。

α=E/b

また,ハンマーの質量をW,回転軸から重心までの距離をR,持ち上げ角をθ1,試験片破断後の振り上げ角をθ2、摩擦によって損失したエネルギをLとすると、Eは次のように表せます。

E=WR(cosθ2−cosθ1)−L

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-用語集
-

関連記事

lca cfp

原子効率の指標とも呼ばれるアトムエコノミー

アトムエコノミー(atom economy)とは原子効率とも呼ばれる指標で、原料に対して生成物に残される分子量の割合を指します。バリー・トロストによって提唱されてからグリーンケミストリーにおいて重要な …

lca cfp

組成分析の種類と方法【比較表】

樹脂プラスチックの組成分析は、材料の化学的構造、添加物、充填剤などの成分を特定するために行われます。以下に、代表的な組成分析の種類とその方法を比較表にまとめて説明します。 樹脂プラスチックの組成分析方 …

lca cfp

共鳴構造(resonance structure)とは

共鳴構造(resonance structure)とはポーリングによって提唱された共鳴理論に基づく一連の化学構造で、個々の構造式は極限構造式とも呼ばれています。分子構造をルイス構造式で記述しようとした …

lca cfp

硬さ(hardness=硬度)とは

Contents1 プラスチックにおける硬度とは?2 樹脂・プラスチックの硬さの測定方法 プラスチックにおける硬度とは? 物体の硬さを表す尺度であって、一般に試料に他のより硬い物体(普通プラスチックに …

lca cfp

尿素ホルムアルデヒド樹脂(UREA-FORMALDEHYDE RESINS/ユリア樹脂/UF)

Contents1 物性2 合成3 市販のUF樹脂4 用途 物性 尿素ホルムアルデヒド(UF)製品(アミノプラストとも呼ばれる)は、高度に架橋された半結晶性熱硬化性プラスチックです。UF樹脂は、その高 …